【日本沈没-希望のひと-】3話までのざっくりあらすじと感想

TV視聴録
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小松左京先生の小説を原作として、数十年ぶりに連続ドラマ化された『日本沈没』
映画化2回、ドラマ化2回目、昨年はアニメになっている物語である。

〝天変地異によって日本列島が沈む〟という大まかな流れは同じだが、時代や
登場人物の違いによって実に様々な物語になっている印象。
と、言っても自分も全てを見たり読んだりしている訳でもないのだが^ω^;

10月期の日曜劇場として10月10日からスタートした今回の日本沈没。
とりあえず世帯視聴率は開始から第3話まで全て15%を超えるという展開で
自分も毎週楽しみに視聴している。

ということでここまでのざっくりあらすじと感想などを書いてみたい。
以下、しっかりネタバレしているので、その点ご注意ください^ω^;
※演者さんの敬称は基本的に略させていただきます。

日本沈没 -希望のひと-:第1話から第3話ざっくりあらすじ

第1話:異端学者の世紀の大予言

環境省の若手官僚・天海は自身が強く推し進めた環境政策COMS(コムス)が、学会の異端児
田所博士の唱える〝関東沈没説〟の原因の一つとされていることに反感を抱き、彼に接触。
公聴会に呼び出して博士の疑惑を追求することで、関東沈没説を謀殺しようとする。

しかし、公聴会中に田所博士の予言通りに発生した伊豆沖の地震を機に疑念を生じる。
雑誌記者・椎名を利用し〝関東沈没説〟をクローズアップさせた天海は、対策という名目で
海底調査を実施させることに成功する。

その調査は、残念ながら探査艇に同乗した安藤の体調不良により中断。その後世良教授から
提出された海保のデータを元に会議が行われ、元々否定ありきだった関東沈没説が完全に
排除されそうになった時、天海は疑問の声を上げる。

常磐をはじめとする他の未来会議メンバー及び世良教授は田所博士の反論を封殺し、会議を
打ち切ろうとするが、その時静岡県の日之島が海に沈んでいく様子がTV中継で映し出される。
天海は田所博士の予言通りの現象が起こっている事を説明し、日本の未来は我々にかかって
いると断言する。

第2話:作られた嘘

何者かによってDプランズとの疑惑をでっち上げられた天海は、日本未来推進会議から
外されそうになり、田所博士からは海保に存在するであろう正しいスロースリップの
データを一刻も早く入手するように要求される。

天海は首都機能分散に関する提案書を最後の切り札として東山総理に提出。かろうじて
日本未来推進会議にとどまることに成功する。その頃椎名は天海の出身地愛媛に赴き、
彼の母親・佳恵から天海が環境省に入省した動機を聞き出していた。

椎名と会った天海は自分に仕掛けられた疑惑の出どころがわかった事を知らされる。
環境省のDプランズへの発注書を調べた天海は自身の上司で局長の藤岡が不正を働いて
いたことを知り、彼を利用して生島会長を動かし海保の正しいデータを入手する。

未来推進会議で改ざんの犯人を名指しし、正しいデータを突きつけた天海は世良教授を追求。
世良教授は天海に対し自分の心情を吐露し、会議から去る。天海は椎名に疑惑の真相を
提供し、自身への嫌疑を晴らし疑惑の出処が里城副総理らしい事を知る。

そして正しいデータを分析した結果を携え、天海と共に総理官邸を訪れた田所博士は、
関東沈没の発生が1年以内に迫っていると語るのだった。

第3話:葬られた不都合な真実

それでも関東沈没説を受け入れない里城副総理を動かすため、田所博士の発案で天海は
地球物理学の世界的権威ジェンキンス教授に分析を依頼。紆余曲折を経てその回答を得る。
ジェンキンス教授の結論もまた田所博士の説を支持するものであった。

関東沈没が確定的となり対策を検討し始める日本未来推進会議の面々だったが、人命を
最優先として行動を急ぐ天海と、危機を受け入れきれない他のメンバー、さらには
経済とのバランスを取ろうとする常磐との間にも軋轢が生じる。

天海は、椎名からの情報で企業に関東沈没の情報が漏れている事を知りそれを常磐に
知らせる。常磐は父の様子から情報漏えい元が里城副総理であると考え内密の話と
して天海に知らせる。

天海からは田所博士の新見解として関東沈没が半年以内、70%以上の確率で起きると
聞かされる。椎名は二人の会話を録音しており、それによって2つの機密情報を知り、
驚愕と動揺を覚える。

翌日、関東沈没の事実を受け入れきれず、結論を先延ばしにしたい未来会議のメンバーと
先走る天海に反感を抱き始めた常磐は、天海の提案する早期の情報全面開示を否決し、
会議はお開きとなる。

椎名がその情報を知ってしまったと知った天海は、総理に早期の情報公開を直談判するが、
東山総理すら早期公開には消極的で、天海の意見は却下される。
また、雑誌を通じて情報を公開しようとした椎名も鍋島編集長にそれを却下されてしまう。

落ち込んだ椎名は偶然会った天海の計略に協力し、その情報を新聞にリークする。
翌日の朝刊の第一面に関東沈没に関する詳しい記事が掲載され、さらにTVがそれを大きく
取り上げた事で、国民が広くその情報を知ることになる。

その日の会議で、長沼官房長官が会議内からのリークの有無を問いただす中、常磐は
天海のリークを疑うように、彼に視線を向ける。

日本沈没 -希望のひと-:3話までの流れと感想

原作および過去の日本沈没と比較

実は、原作小説以外にしっかりと視聴するのは今回の日本沈没が初めてである。
旧ドラマは親が視聴していたので、一緒に見ていたと思うのだが、ストーリーが
理解できるような年齢では無かったため怖かったという印象しか残っていない。

ハッキリと覚えているのは五木ひろしさんが歌う主題歌『明日の愛』のみである^ω^;
まぁコドモだったので見たと言っても飛ばし飛ばしだったのだろう。放送時間帯に
大体風呂に入る習慣だったしw

確か自分の実家地域では日本沈没の前の時間帯に宇宙戦艦ヤマトを放送していた
(放送局は別だが^ω^;)ので、それを視聴してコドモは風呂、20:00からは親がこの
ドラマを視聴していたと記憶している。

映画に関しては1973年版は未見^ω^;
2006年のリメイク版はテレビで視聴した記憶があるが、原作におけるD計画(日本
沈没の真偽やそれに至る時間を検証する計画)がほぼ無かった事と、災害シーンの
CGは良くできていた事、ヒロインが作中で乗っていたバイクがPS250だった事、
最後は主人公が犠牲となって沈没を食い止めたことくらいしか覚えていない^ω^;

アニメ版も未見。この作品は原作から最も離れた作品で被災者となる一般市民の
目線で日本沈没が描かれているとの事。
見ていないのでよくわからんが^ω^;

今回の日本沈没に立ち返ってみると、関東沈没説を唱える田所博士、次代を担う
官僚の集合である日本未来推進会議、そして東山総理を始めとする政府の面々が
前面に出ているという事を考えると、今作は原作寄りだと言っても良いだろう。

第3話までの感想

天海啓示と常磐紘一

高校時代に環境問題による被害を受け、それが遠因で父親を失っている天海。
彼が環境省に入った理由も上記の経験が原動力となっている。役所に入って
立場の弱い人を守りたいというのが、環境省に入った理由でもあろう。

不都合な真実がいつも蓋をされて弱い人々が理不尽な犠牲を強いられる
 そういうのが大嫌い。真実を炙り出すためならなんだってやる。
・政権のためではなく国民のために仕事をしている。

等などの発言からも彼の行動規範が見て取れるというものである。
それもやはり、自分や家族や周囲の人たちが被害を受けた経験があるからに違いない。

対して常磐紘一という人間は、大企業グループの御曹司として生まれ、何不自由なく
育ち、また政治や経済とも近い位置で生きてきた人間であるため、何よりも命を優先と
考える庶民的立ち位置の天海とは根本的に違っている。

ただ、常磐は天海に対して〝国の将来を思う理想と情熱は本物〟と評価しており強引な
手段を用いる事も情熱の一部として好意的に評価している。しかしこの有事に際し、
暴走とも思える行動を取り始めた天海に疑念を抱き始めたのも間違いないと思う。

情報格差と憶測を防ぐために一斉公開しようとする天海と、人や経済のパニックを恐れ
段階を踏んで公開しようとする常磐。まさに二人のこれまでの人生経験の差なのでは
ないだろうか。

さて、その差は今後広がっていくのかそれとも縮まっていくのか。

天海啓示と椎名実梨

天海自身もどこか似ている部分があると感じているように、二人には似た経験がある。
天海の場合は弱い立場の人間が理不尽な被害を受ける事例であり、椎名の場合は正しい
事をした人間が理不尽な被害を受ける事例ではあるが。

また、椎名の〝あなたは何と戦っているのか?〟という質問に天海が答えた内容が
まさに日本未来推進会議や政権内で起きている事なのである。
似た経験がある二人が正しいと信じて共闘することはある意味必然なのだと思う。

天海啓示と田所雄介博士

田所博士は地震学者としては相当に優秀であるが、自分の研究を最優先として行動
するため倫理に触れるような問題も意に介さない傾向があり、そのために問題視
されることが多い。

しかし自分への攻撃や非難なども意に介さず、科学的根拠に基づいて警鐘を鳴らす
という態度は科学者としては素晴らしいものだと思う。同様に田所博士との人間関係
云々ではなく、分析に基づいて説を支持するジェンキンス教授も流石に世界的権威だ。

田所博士はCOMSが沈没にどれくらい影響を与えたかという天海の質問に対しても
一応反省を促しつつ、それだけが沈没の原因では無いとフォローもしている。
責任は自分も含めた全ての人間にあると言ってもいる。

田所博士自身が研究に没頭するのはそれが理由だと。
そして天海にはこう言う。
『君が〝何を・どうするか〟は君が決めろ』

それに比べて、国のためだの何だのいかにもな発言をしているが、結局自身の立場を
守りたいだけだろうと思わせられる世良教授は、データ改ざん云々を無視しても
科学者失格だろう。

最後に天海に問われた関東沈没の信憑性についても、1割程度だと判断するという
ダメっぷり^ω^; 最初から否定的に考えるからその程度の確率になるんじゃないの?
ジェンキンス教授は田所博士同様に深刻な状況だと判断していたよ?世良教授ww

以下は完全に余談だが、世良教授vs天海のシーンは同じ日曜劇場枠で2010年に放送
された『獣医ドリトル』というドラマでの土門総院長vs鳥取先生を彷彿とさせるw
まぁあちらのドラマでは圧倒的にドリトル(鳥取)先生優位だったがww

日本未来推進会議について

原作や旧ドラマではD計画と呼ばれる日本沈没の可能性を極秘調査する計画が立ち上げ
られるが、未来推進会議はこの計画とは趣旨が違っている。 この会議は各省庁の垣根を
超えて日本が進むべき未来を考えるというポジティブな目的で招集されたものである。

また、他に連想したのは映画『シン・ゴジラ』における巨大不明生物特設災害対策本部、
いわゆる巨災対である。巨災対は災害(ゴジラ)対策として招集された各省庁や大学等の
組織からあぶれた人間たちの集まりだったような印象だが^ω^;

確か原作では国民に最初に沈没の可能性を知らせる役目を担ったのは田所博士だったと
記憶している。その後、沈没まで時間が無いことが判明した段階で総理がその事実を
話すという展開だったハズである。曖昧で申し訳ないが^ω^;

今作では、田所博士では無く天海と椎名が協力して週刊誌ではなく新聞に掲載させる
という手法を取った。行動を起こした人間は違っているが、政府以外の人間が最初に
報道させたというのは同じと言っても良いだろう。

ただ、原作の田所博士は他のD計画関係者と相談の上一芝居打っていた(ハズだ^ω^;)が、
今作の天海は、国家機密の漏洩という行動の性質上、他の人間には一言も相談せず
独断で動いているという違いはある。

日本の未来像を話し合うという明るい会議から、未曾有の大災害への対処を話し合う
とても現実的な会議へと変更を余儀なくされ、天海と他のメンバー間には確執が生じ
未来推進会議の行く末は不安要素だらけである。

盟友だった常磐でさえ、天海の暴走とも言える行動に反感を抱いているように見える。
今後、どうやって一丸となって事態に対応して行くのか、それとも分裂してしまうのか
注目したい点である。

危機における対応の描かれ方

例えば未来推進会議のメンバーほとんどが、目前に迫った危機を現実として受け入れ
切れない様子が見て取れる。『まだ頭が追いついていない』という相原〝1年以内〟
〝1年後〟と捉えてしまう石塚『まだ大袈裟にしないほうが』という財津

海保の最新データを検証した田所博士が、関東沈没の時期と確率を半年以内・70%以上と
修正し、それを世界的権威ジェンキンス教授が支持してもまだ対策を練るには時間が
必要と宣う面々。

『危険な兆候があれば柔軟に対処する』という長沼官房長官に対して『これまでの
大きな災害でそんな兆候ありましたか』
と反論する天海。それに対して東山総理ですら
『天海くんが言うのは正論かもしれないが心配ない』『2ヶ月以内に』などと言う始末。

まさに天海が2話で発言したように、建前ばかりで本気で何かをやろうとしている人間は
ほとんどおらず、正しいことをやろうとすれば障害が多すぎる
状況だと感じる。

人間は予期せぬ事態に陥った時、精神状態を守るため自分たちに不都合な事実は中々
受け入れないように出来ているらしいので、これは正しい表現(演出)なのだろう。
まぁ現実の自分自身のことを省みてもそういった事は多々あるように思える^ω^; 

日本沈没というドラマは日本人しか興味がないw

という記事をネットで見たのだが、そんな事は当然だろうという気がする^ω^;
いやだって、こんなに生まれてこの方ずっと地震と付き合い続けている国って
それほど多くは無いだろうw

きっと世界には地震を全く経験していない人間の方が多いのではないかと
思うのだが実際の所はどうなんだろうか^ω^; 我々は1年以内に50%(で沈没)
とは言われていないが、30年以内に70%(で大地震)とは言われているわけで。

地震が起きて国が沈むとか言われてもねぇ。
島国ですらない国なら全く共感されないと思うしw

今後の展開について

第3話終了時点での田所博士の主張は関東沈没だが、第1話の最後に放送された
今後の展開というシーンで『1年後には日本が世界地図から消えて無くなる』という
田所博士の発言があり、日本地図を2つに割って消していく場面がある。

またその日本地図は、各ブロックに分けられそれぞれにパーセンテージが記述されて
いるのが見て取れる。つまり今はまだ関東沈没だが、今後はタイトル通りに日本沈没へ
展開していくのだろう。

原作や旧ドラマのように国土を全て失うのか、それともリメイク版映画のようにある
程度の国土は残るのか。3話終了時点では、大筋では原作に沿っていると思えるので
国土をすべて失う結末なのか。

それとも小松左京先生が考えていたように、国土を失い流浪の民族となった日本人が
今後どうなるのかまで描かれるのか。
日曜日の第4話が楽しみであるw

最後までお読みいただいた方、ありがとうございましたm(_ _)m
長文、駄文、失礼しました^ω^;

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