前回Rufusというツールを使用し、10年前のPCにWindows11を
インストールしてみた。とりあえず、問題なく動作している様子だが
今回はWindows10と同様に必要ない設定を削ってみようと思う。
その辺りの設定周りはどのように変化しているのか見てみたい。
Windows11に対する設定
Windows10の設定に倣う
Windows10とWindows11は大きくは違わないと何処かで読んだ。
なので、Windows10をクリーンインストールした際にPCに施していた設定を
Windows11でも同様に行えるかどうか試してみようと思う。
Windows10で行っている設定は以前の記事にメモとして残してある。
この設定に倣って、Windows11にも設定を施していこう。
我が家の環境に必要な設定を施す
Windows10への設定同様、万人向けの設定とは言い難いので悪しからず
ご了承のほどを^ω^; 設定される方は自己責任でお願いします。
グループポリシーエディタ(gpedit.msc)による設定
グループポリシーエディタの起動方法についてはWindows10と同様
下記の方法で可能だった。この点については変更はないようである。
▶グループポリシーエディタの起動方法
タスクバー上のWindowsロゴのアイコン(スタートアイコン)を右クリック。
表示されるメニューの中の【ファイル名を指定して実行】を選択。
開いてくるウインドウにgpedit.mscと入力して【OK】をクリック。
▶OneDriveの無効化
グループポリシーエディタのウインドウ内左ペイン・コンピュータの構成下の
『管理用テンプレート』を展開。さらに『Windowsコンポーネント』を展開。
表示されるツリーから『OneDrive』を選択する。
表示される右ペイン内の
『OneDriveをファイル記憶域として使用できないようにする』を選択し、
『有効』にチェックを入れる
▶Windows Updateに関する設定
上記の『OneDrive』と同階層にある『Windows Update』を選択する。
右ペインに表示された『エンドユーザー エクスペリエンスの管理』を選択。
切り替わった右ペイン表示の中から『自動更新を構成する』を選択。
開いてきたウインドウ内で【有効】にチェックを入れ、オプション欄の
自動更新の構成欄にあるプルダウンメニューより『ダウンロードと
自動更新を構成』を選択する。
Windows Updateの設定についてはWindows10とは少し違っており、
『エンドユーザーエクスペリエンスの管理』という項目が増えて一階層
深くなっているが、項目が整理されていてWindows11の方がわかり易い。
▶Cortanaを無効化する
上記2つの設定と同階層にある『検索』を選択する。
右ペインに表示された『Cortanaを許可する』を選択。
開いてくるウインドウ内で【無効】にチェックを入れる。
上記の3項目がグループポリシー内で設定する内容。Windows10同様に
Windows11でも設定可能だった。Windows Updateの設定のみ少し
変更があったが、初めてでも何度か選択項目を見ただけで発見できた。
サービス(services.msc)で行う設定
サービスの起動も基本的にはWindows10と同様。
▶サービスの起動方法
gpedit.mscと同様に【ファイル名を指定して実行】ウインドウで
services.mscと入力して【OK】をクリックすればサービスが
起動してくる。
または、スタートメニューから【すべてのアプリ】をクリックし
一覧の中から【Windowsツール】を選択して開いてくる
ウインドウ内のサービスアイコンをクリックする方法もある。
▶SysMainサービスの停止・無効化
起動した『サービス』の中から『SysMain』を探し、サービスを停止。
『スタートアップの種類』を『無効』に変更。
▶Function Discovery Resource Publicationサービスの設定
ローカルネットワーク内でPCが見つからない状態を解消するために必要なサービス。
状態が『停止』になっている場合はサービスを『開始』。
さらに『スタートアップの種類』を『自動(遅延開始)』に変更。
Windows PCお馴染みの現象、ネットワークPC行方不明問題(共有や
NASも使えなくなる)が発生する。その解決方法として一般的なものが
上記のサービスを起動する(再起動する)事である。
稀に上記サービスを動かしてもネットワークPC問題が解決しない事が
あるが、その場合は以下のサービスも同様にチェックする。
・Function Discovery Provider Host
・SSDP Discovery
・UPnP Device Host
ただ今回Windows11化した際は、ネットワークPCが行方不明に
ならなかった。これはWindows11が優れている点なのかどうかは
わからないが、また改めてインストールする際に確認したいと思う。
高速スタートアップの無効化設定
Windows11では【電源の追加設定】は設定アプリ内の【電源】項目内に
見当たらなくなったので、スタートメニューから【すべてのアプリ】を
表示させ【Windowsツール】を開く。
ツールの中にある【コントロールパネル】を開く。
その後【電源オプション】を選択すれば『電源ボタンの動作を選択する』に
たどり着くことができる。
ちなみに表示方法が【カテゴリ】だと【システムとセキュリティ】内に
【電源オプション】は隠れているので表示方法をアイコン系に変更すると
発見しやすいw
『電源ボタンの動作を選択する』をクリックし、開いてくるウインドウ内の
『現在利用可能ではない設定を変更します』という項目をさらにクリックする。
その後、表示されるシャットダウン設定の項目の中にある
『高速スタートアップを有効にする(推奨)』に入っているチェックを外せば
設定完了。
hiberfil.sysを削除する
コマンドプロンプトを管理者権限で起動する。コマンドプロンプトは
【すべてのアプリ】の【Windowsツール】内にあるので、アイコンを
右クリックし『管理者として実行』を選択すれば良い。
管理者権限で実行されたコマンドプロンプトに
powercfg.exe /hibernate off
と、入力して実行すれば【休止状態】が無効になりhiberfil.sysファイルも
削除される。上記の高速スタートアップ関連の設定も表示されなくなる。
まぁ、自分は気分的に無効化してから休止状態無効の処理をしているが^ω^;
まとめ
Windows10とWindows11は大きな違いは無いとの噂は本当なのか、
Windows10と同様の設定もすべて可能だった。まぁ見た目というか操作系の
ユーザーインターフェースは少し変わっているので操作に少し戸惑う点はある。
少し慣れれば全く問題無い程度の差異なので、使い勝手はあまり変わらない。
個人的な感想ではあるがw
前回も書いたが10年前のPCであってもWindows11をインストールして
使用することは可能である。若干ビデオカードの能力が力不足なのか
描画がもっさりする事が、あるけれども^ω^;
ただ、あまり意味は無いとも思ってしまう。Windows11が要求している
要件を回避して導入することは、Windows11のメリットの多くを
無くしてしまっていると思われるからだ。
やはり本来の能力を発揮させるには、要件を回避なんてことはしないほうが
いいに決まっているw
どの時点で導入するかは難しいタイミングだが、まぁWindws10のサポートが
終了する直前まで引っ張って、そのタイミングで要件を満たした新しい
PCを導入しようと思う。
まぁそんなハイスペックモデルは必要ないだろうけども^ω^;