謎が謎呼ぶドラマ、日曜劇場【VIANT】
第2話は79分、第3話は69分SP。ここまで通常のドラマより
長い放送時間だがあっという間に見終わる感じw
公式サイトに掲載されている登場人物は現時点で未だ18人が
どういう役割なのかが解らない状況^ω^;
以下しっかりネタバレしていますので、その点ご注意下さいますよう^ω^;
※演者さんの敬称は基本的に略させていただきます。
VIVANT 視聴感想(第2話・3話)
ざっくりあらすじ
第2話~3話
日本大使館に逃げ込んだ乃木と柚木を引き渡すようにバルカのワニズ外務
大臣が圧力をかけてくるが、西岡大使はその要求を拒む。
誤送金の犯人(達)がテロ組織に関与していると見た野崎は乃木・柚木と共に
日本に帰国する為に行動を開始。
大使館の地下トンネルを利用して脱出するが、内通者の為に引き返す羽目に。
荷物(馬)に紛れて脱出した4人だったが、立ち寄ったジャミーンの家で倒れた
彼女を発見。意識を取り戻すまで看病し、数日間を要する。
その間に警備を固められてしまった一行は、現地の人間が決して立ち入らない
砂漠を越えてモンゴルに逃げ込もうとする。砂漠越えで体力を消耗した柚木が、
一行から逸れてしまうが乃木や野崎はそれに気付くのに数時間かかってしまう。
乃木は柚木を探すべく、来た道を戻り彼女を探し出すことに成功。
なんとか野崎と再合流しモンゴルを経由して日本に帰国。
帰国後すぐ、乃木は監査部の河合に会社に連行され誤送金の件を追求される。
野崎が疑いを持った5人について調査を進める乃木。
野崎はサイバー犯罪対策課の東条を使って丸菱商事のシステムをハッキング。
他の人物によってシステムが改ざんされている疑惑を抱く。
その証拠を掴むため乃木は、山本の協力を得てサーバールームに侵入し
証拠となるデータを入手。それらを使用して東条はシステムを改ざんした
実行犯が誰かを導き出す。
登場人物の整理と考察
これまでに判明した2つの謎の組織
別班:BEPPAN(ヴィヴァン?)自衛隊影の諜報部隊
自衛隊内の超優秀な人材を集めて組織されているとされる非公式な
諜報部隊。暗殺やスパイ行為等イリーガルな仕事も厭わないとされる。
アル=ザイールは乃木をその一員だと考え、自爆をもって抹殺を試みた。
テロリストにそれほどの覚悟を抱かせる程、別班は恐れられている模様。
テント:得体の知れないテロ組織
地域に関わらず破壊行為を行っている得体の知れないテロ組織。
破壊行為を実行した後、シンボルとされるマークを掲げるのみで、
犯行声明及び信条や主義を主張しないという特異なテロ組織である。
その目的、首謀者は不明だが組織のシンボルマークは乃木の父で
あろうと思われる男性が結婚式に着用していた紋付きの家紋に
酷似している。
警視庁
野崎守:公安部外事第4課|警視(演:阿部寛)
乃木を大使館に匿い、誤送金の詳しい内容を聴取した彼は日本に
帰国する事を決意する。現地スタッフの会話からローマ字表記の
BEPPAN(別班)の発音がヴィヴァンに聞こえる事を発見。
別班とは自衛隊の非公然部隊の名称。スパイ活動など非合法な
活動も厭わない影の部隊だとされる。公安の二人は当然知って
おり、乃木に『お前が別班?』と言い放っている。
その件については公安を使って調査をした結果、怪しいところは
全くないとの結論にいたっているが、完全に納得している訳では
ない様で、帰国後公安部長にも調べてもらったように見える。
大使館職員ナジュムの協力でなんとか大使館からは脱出したものの
ジャミーンの治療の為に足止めを余儀なくされる。が、現地人の
恐れる砂漠を越えて辛くもモンゴルに脱出。日本に帰国する。
帰国後は乃木と連絡を取り、五人の誤送金関係者を調べる。
サイバー犯罪対策課の東条、乃木とその同僚山本の協力で誤送金の
実行犯が財務部の太田であったことを突き止め、捜査員を身柄の
確保に向かわせた。
新庄浩太郎:公安部外事第4課(演:竜星涼)
野崎からの指示でモンゴルに先回りし、大使を通じてモンゴル軍の
協力を得、三人を捕らえたバルカ警察を欺き救出する。その後は
ドラムとジャミーンが日本に来られるよう手配をしている模様。
佐野雄太郎:公安部部長(演:坂東彌十郎)
野崎の上司で公安部の部長。5人の誤送信関係者の中に別班が
いるのではないかと疑っている模様。野崎の態度から、それは
長野専務ではないかと考えられる。
東条翔太:サイバー犯罪対策課(演:濱田岳)
野崎がサイバー犯罪対策課から連れてきたホワイトハッカー。
ヘッドハントされるまでの仕事で丸菱商事のシステム開発に
携わっていた模様。
神と呼ばれる凄腕ハッカーにシステムを改ざんされてしまった
ものの、全てのログを他のサーバーに転送するトラップ(?)を
仕掛けており、そのデータを用いて真相を暴こうと画策。
乃木と山本の協力で、サーバー室内のさらに隔離された領域から
データを盗み出し、さらにハッキングによって映像を確認して
実行犯が太田であることを確認する。
丸菱商事
乃木憂助:エネルギー事業部2課課長(演:堺雅人)
劇中で最も謎の多い人物。
一見頼りなく、同期の出世レースでは最下位であるしがない
サラリーマンの様子を呈してはいるが・・・
第2話では、幼少期に武装組織に拉致され牢に囚われるシーンが
描かれる。その際母親らしい人物は撃たれ、父親と思しき人物も
銃を突きつけられて拘束されている。
放り込まれた牢には他にも多くの子供が囚われており、その
様相は武装組織の構成員養成所の様な印象を受ける。
幼少期から思想教育を施し命知らずの戦闘員に仕立てるためだ。
また彼は解離性同一症(多重人格)的な描写が多い。憂助と呼ばれる
普段の優しい穏やかな乃木と、彼からFと呼ばれる疑り深く
攻撃的な乃木が存在しているようだ。
さらに、抜け目なく野崎が地図を見て策を練っていたことを
観察していたり、ジャミーンの看病に寝ないで付き合ったり
観察力や体力も侮れないものがある。
また第3話では、神田明神に毎日お参りを欠かさないことと、
その際に視線を送った先に小さな祠が祀られていた事も何かしら
怪しさを感じる点ではある。
公安の野崎は彼がヴィヴァン(=別班)ではないかと疑い、調査した
様だが全く何も怪しいところは無かったと言っている。が、前述の
ような幼少期を過ごしていたらそんな事は無いのではないだろうか。
全く何もないとするとそれは過去が消されている可能性が高い。
彼がもしヴィヴァン=別班であるならば、どういった経緯で
そうなったのかも現時点では謎である。
また、もし別班でないとしたら一体何者なのか。テント側の
人間つまりテロリストなのか。また、Fの言っていた〝俺たちには
やるべき事がある〟とは何の事なのか。
本当に〝乃木憂助〟という人間なのかすら疑わしい^ω^;
それは彼の名前である憂助の〝憂〟の字由来の考えなのだが、
実はもっと奥深い意味をもって使われているのかも知れない。
人の名前は奥深いものだからなぁw
山本巧:エネルギー事業部1課課長(演:迫田孝也)
第3話では元情報システム部だった事が判明。
野崎からの要請で乃木は彼に協力を求め、それに応じて
くれたおかげで乃木はサーバールームに潜入できた訳だ。
野崎と東条による計画に欠かせない人物だった訳だが、
野崎は公安の力を利用してその背景を調べて、彼が乃木に
協力してくれそうだと知っていたのかもしれない。
彼は、今回の件だけを考えると味方だと思われる。
しかしながら都市伝説としてとは言え、別班を知っていたり
謎部分が全くない訳では無いw
彼自身、情報システム部は常に人手不足と言っているが
では何故、エネルギー事業部の課長に人事異動となったの
だろうか?
水上了:エネルギー事業部2課所属(演:古谷呂敏)
唯一乃木を無実だと思ってくれいていると、乃木自身は
野崎に話している。とりあえず現時点では関与して
いないのではないかと思われる。
宇佐美哲也:エネルギー事業部部長(演:市川猿弥)
乃木の証言では、彼を完全に犯人扱いし会議からも
追い出しているが、一切目を合わせないなど避けている
ようにも思えるとのこと。
原智彦:丸菱商事経理部長(演:橋本さとし)
太田に話を聞こうとした乃木を遮り、逆に乃木の行動を
非難するなど、辛辣である。
河合幸二:業務監査部(演:渡辺邦斗)
やっとのことで帰国した乃木を拘束して会社に連れて
帰り、専務の前で厳しく乃木を追求するが、専務に
それを窘められると、物的調査への協力を求める。
乃木の日課である神田明神参拝に付き合うが、それも
〝最後は神頼みですか〟と馬鹿にしている態度を取る。
長野利彦:丸菱商事専務(演:小日向文世)
乃木は宇佐美と原が怪しいと野崎に話すが、野崎は
長野について質問する。その後、長野は乃木を料亭に
呼び出し、バルカでの状況を根掘り葉掘り聞く。
特にザイールの名前には過剰に反応を示したように
見える。そして野崎の態度から佐野公安部長が別班が
関与しているならこいつと言ったのは長野ではないかと
推測する。
太田梨歩:丸菱商事財務部社員(演:飯沼愛)
乃木が手に入れたデータと、丸菱商事の映像データから
原経理部長のPCを使用して、システムを改ざんした
実行犯は彼女だと判明する。
ただし、彼女単独の犯行なのか他の人間からの指示などで
行ったものはか不明。果たして彼女は本当に犯人なのか。
多大なる怪しい印象を抱かせたのは長野専務である。
自分は乃木が犯人であるとは思っていないと発言し、
ザイールとアマン建設という名前に大きな反応を示す。
『何か手がかりを残さなかったか?』とか誰かと間違え
られたと聞くと『誰と間違えられたんだ?』と追求し
アマン建設についても質問するなど。
実行犯が太田であるとしても裏で糸を引いている人物が
おり、それが長野専務という線も考えられなくはないが、
あまりにもあからさまに怪しいのがちょっと^ω^;
さてさて真犯人は太田で確定なのか、それとも?w
バルカ共和国関連
柚木薫:日本医療センター医師(演:二階堂ふみ)
第2話でジャミーンは病気であり手術が必要な状態だと語る。
その後父親の死を知ったジャミーンが病院を抜け出した事を
知ると彼女の家に立ち寄るよう野崎に懇願する。
倒れている彼女を発見してからはバルカに残ってでも彼女を
治療すると主張。アディエルとは結婚寸前だったと話し、
ジャミーンを治療することを承服させている。
回復したジャミーンに日本で待っていると約束して、乃木
たちと砂漠を越えて脱出しようとするが、途中力尽きて脱落。
砂漠で遭難して死にかける。
彼女の無事を信じた乃木の行動によって救われ、日本に帰国。
日本医療センターに職を得て、ジャミーンが日本に来るのを
待っている模様。
乃木からはかなり好意を持たれている様子。
アディエルのことを彼から尋ねられた際に、結婚話は嘘だと
バラし野崎を説得するためだったと証言している。
一見あまり怪しい様子はないように見えるが、ジャミーンや
アディエルが謎の二人(役所&二宮)の関係者のようなので
彼女も実はそちらの関係者なのではないかと考える。
帰国の飛行機内でも死んだように眠っていた様子だが、実は
寝たフリをして乃木と野崎の話を盗み聞いていたのかも
しれないしw
ドラム:野崎の協力者(演:富栄ドラム)
現地の人間であるが故に、砂漠越えには大きな拒否反応を
示していた様子だったが、結局3人に同行。
有能ぶりを発揮して、3人の脱出を大いに助ける。
乃木と柚木が命の恩人(?)であるラクダに大きな感謝を
向けたので、彼らをウランバートルへ送って行く事になった。
さらにバルカに戻れない彼を野崎は日本に連れて行く事に。
ジャミ―ンの護衛として来日する予定なので次回以降も
活躍するだろう。
ナジュム:バルカ共和国日本大使館職員(演:Bruce Taylor)
バルカの日本大使館職員。日本語に堪能である。バルカ警察が
大使館前から移動した件に気づき、大使に連絡を要請するが
西岡大使は内通者であった為、野崎に連絡はされなかった。
ドラムからの連絡でその件に気付き、引き返してきた野崎に
協力し、3人が馬と脱出する際のサポートなどを行い3人の
脱出に大いに貢献した。
公式サイトの登場人物には見当たらない模様^ω^;
イリア・サイハン:バルカ共和国の看護師(演:真凛)
柚木の願いでジャミーンの治療用の医薬品を届ける。
その際バルカ警察の警官にぶつかり、薬品を落としてしまい
チンギスによって拾われ意外にも『大丈夫?』と声を掛けられる。
ジャミーンがある程度回復した後は、車で彼女を迎えに来た。
ジャミーン:バルカ共和国在住(演:Nandin-Erdene Khongorzul)
父アディエルの死にショックを受け、家に戻って脱水状態に
陥り死にかけていたが、柚木達の看病で一命を取り留める。
元々心臓に重度の疾患を抱えている模様。
柚木の計らいで、日本で手術を受けるべくドラムの護衛付きで
来日予定。
西岡英子:駐バルカ共和国日本大使(演:檀れい)
乃木と柚木に対する引き渡し要請を拒否し、味方と思わせて
野崎をも裏切り、裏で外務大臣ワニズに協力している大使。
この世界での日本は、何かしらの事情でバルカ共和国に
弱みを握られている模様。
今のところそれに関しては情報が何もないが、憶測すると
テントは日本と関係があるのではなくて、日本人がテントを
創設し、破壊行為を行っているのではないだろうか。
それはテントが犯行現場に残すマークが、乃木の父親と思しき
人物が結婚式に着用していた紋付きの家紋と同じように見える事が
要因のひとつ。
その事実をバルカ共和国が掴んでいれば、大使に対して
ああいった威圧的な態度を取れると考えられるからだ。
これもまた今後ドラマ内で明かされていく一つの謎だろう。
ワニズ:バルカ共和国外務大臣(演:河内大和)
失礼ながらビジュアルがマ◯ィア系の人にしか見えない
バルカ共和国の外務大臣。西岡大使に
〝日本とバルカは未来永劫友好国でなければならない。
思い出しましたか?〟と言い放ち圧力を掛ける。
さらに〝日本はアジアでの主権を取り戻す機会を失う〟
とも発言しており、日本は大変難しい状況に置かれて
いるのではないかと思われる。
さて、それは一体何の件なのか?
チンギス:バルカ警察(演:Barslkhagva Batbold)
第2話では、内通していた西岡大使からの情報で地下通路の
出口で3人を待ち構えるが、それに気付いた野崎たちに裏を
かかれる。
最終的には3人が砂漠を越えようとしている事に気付き、
先回りして彼らを逮捕・拘束することに成功する。
しかし、新庄がモンゴル大使を通じて講じた策にハマり
逮捕地点がモンゴル領内であるという偽情報を信じてしまい
またモンゴルとの国際問題への発展を憂慮して撤収する。
3人を開放する際、乃木に対して〝借りは必ず返す〟と
恫喝しており、乃木への恨みを相当募らせている模様。
彼が裏事情を知らされているのかそうでないのかは不明だが
単純に乃木が爆破犯だと信じて、身柄拘束のために行動して
いるのかも知れない。
まとめ
第2・3話感想
第2話で早速VIVANT=別班との野崎の指摘があり、その方向で
進んでいるようだが、まだ他にも意味があるのではと憶測して
しまう^ω^;
バルカからモンゴルへの逃避行では、ジャミ―ンと柚木の関係や
砂漠越えの過酷さとラクダの素晴らしい演技に魅了されたw
いや、マジでラクダの演技素晴らしかった^ω^
後、砂漠の風景。あれは凄すぎて、美しすぎて逆にCG感が
感じられてしまったり^ω^;
もうドラマの範疇は超えている映像美だったなぁとw
人物に関しては乃木という人間の謎が多すぎる^ω^;
多重人格なのはほぼ間違いないようだが、幼少期に攫われて
いたり、その癖経歴に全く怪しいところは無いなど。
普段の乃木は、ジャミーンがいい人間だと判断するように
とても優しく人道的であると感じる。多少なりとも人が
持っている狡賢さなども感じさせない人物だ。
彼に欠けている部分を持っているのは彼がFと呼ぶもう一人の
乃木である。つまり全くの別人格ではなく元々一人の人間が
分裂しているという印象を受ける。
もし彼が別班だと言うならば、乃木憂助という名前さえも
本来の名前ではないかもしれない。
第2話で登場した2つの組織、別班とテント。
一方は自衛隊の非公式諜報部隊、一方は得体の知れないテロ組織。
一見敵対する関係にあるように見えるのだが・・・。
テントが犯行現場に残すシンボルが、もし家紋であるならば、
どちらも日本に由来する組織という共通点ができる。そうだと
すればテントはもしかすると別班から離脱した者が所属している
組織なのかも知れない。
さらに、丸菱商事の長野専務や太田が別班関係者だとすれば
乃木が別班であった場合、構成員同士でも面識は無いという事に
なる。まぁ闇の深い組織はそういったモノかもしれないが^ω^;
野崎を始めとする公安部の人間は、一見乃木を信用している
ように見えるのだが、疑わしい部分も知っている訳で完全に
信用している訳ではないようだ。
事実、野崎は佐野部長に〝奥の手〟を使って調べてもらって
いるようだが、調査対象者は〝ヤツ〟と呼ばれていたので
乃木の事なのかはたまた関係者5人のウチの誰かなのかは不明。
印象的だったのは、柚木を探しに戻ろうとする乃木に野崎が
『お前死ぬぞ!』と言い放った後に乃木が返した言葉。
『とっくに死んでます!』
これはその後に続く言葉『セドルに向かう途中の砂漠で一度、
死にかけました』の説明通りに受け取ることも可能ではあるが
彼が過去を消した人間=死んだ人間と言っているようにも
聞こえるからだ。
余談ではあるが、ここまでで何だか既視感を感じるのは
ガンダム00におけるマイスター達の設定と被っている部分が
あるからなのか^ω^;
幼少期にテロリストとして養成(洗脳)された刹那や、
超兵候補として過酷な実験下に置かれ2つの人格に分かれた
アレルヤとハレルヤのように^ω^;
次週第4話でどこまで謎が明かされるのか。
大いに楽しみである^ω^