ドローンやアクションカメラ、そしてポータブル電源とその名を馳せる
メーカー『DJI』。今回そのポータブル電源の一角として1000Wh級の容量と
大幅な小型化を両立した製品が登場した。
それが【DJI Power 1000 Mini】である。
DJIの1000Wh級新ポータブル電源

1000 miniの基本スペック

●容量:1008Wh
●出力:定格800W|最大1000W
●重量:約11.5kg
●212×216×314(幅×高さ×奥行:単位はmm)
●リン酸鉄リチウムイオン電池|4000サイクル
・AC出力ポート:4 ・USB-A:2 ・USB-C:1
・USB-C巻き取り式ケーブル:1 ・SDC:1・AC入力:1
1000 miniの充実ポイント
巻取り式USB-Cケーブルを内蔵
DJI様のポータブル電源は正面にポート類やディスプレイが集中して
いるのが特徴だが、1000 mini最大の特徴としては巻取り式のUSB-C
ケーブル(約80cm)が内蔵されている点である。
これによって「ケーブルを忘れて充電できない」という悲劇を回避
できるのが大きいw また、巻取り式ケーブルが破損した場合も考慮
されており、交換が可能となっているのも良い点だと考える。
また、緊急時の充電方法として巻取り式USB-Cケーブルや別途用意
したUSB-Cケーブルを利用したUSB-Cポート経由の充電も可能と
なっているのも充実ポイントである。
400Wカーチャージャー&MPPTモジュール内蔵
1000V2など他機種では、超急速充電器などの別売りモジュールが
必要であったオルタネーターからの走行充電や、ソーラーパネルを
使用した充電も(専用ケーブルが必要だが)可能となっている。
これは1000 mini本体に400Wカーチャージャーや、400WMPPT
モジュールが内蔵されているためで、ソーラーパネルを購入すれば
本体に同梱されているソーラー充電ケーブルを使用して充電可能。
オルタネーターからの走行充電には、別売の車内バッテリー充電
ケーブルを購入する必要があるが、超急速充電器を購入せずに実現
できるのはポイントが高い。
その他
標準充電モード時は30db以下と静音動作である。正面パネルの
下部には調光可能なLEDライトが内蔵されており、簡易的な照明と
しても使用可能である。
また、最近のポータブル電源ではお約束のUPS(無停電電源装置)と
しても使用可能で、停電時10msでの切替が行われる。
vs DJI Power 1000V2

同じ1000Wh級のポータブル電源としてDJI Power 1000V2という
モデルが存在している。ここでは1000V2と1000 miniを比較して
それぞれがどういった用途に向いているか考える。
携帯用電源としての比較

1000V2はサイズが448×230×225(幅×高さ×奥行:単位はmm)で
重量が約14.2kgと2kgちょっと重い。つまり持ち運んでの使用が
多いならば1000 miniの方が使い易く思える。
電源容量は1024Whで1000 miniより少し多いが、それほど大きな
差は無いように感じる。ただし、1000V2は拡張バッテリーに対応
しているため、容量を増やして使用することが可能となっている。
出力の差には大きな違いがある。1000V2は、ACで2600W出力が
可能で、USB-Cポートは最大140W、USB-Aも最大24Wとなって
いる。(miniはそれぞれ1000W|100W|12Wである)
電力消費の多い電化製品を同時に使うような用途では1000V2で
なければ難しいという事になる。また、USB-Cでの出力もノート
PC系の充電と考えると140Wあればいいなと感じる。
1000 miniは、極力荷物を減らしたい環境において場所を取らず
本体にLEDライトがついているのも、アウトドアや車中泊などで
使用しやすいポイントである。
設置型(緊急時のバックアップ)電源としての比較
災害時、自宅避難などを考えた場合は、安定2600W出力が可能な
1000V2が良いと思われる。充電速度も100%充電に約56分、80%
充電なら約37分でminiよりも高速(miniはそれぞれ約75分と約58分)
1000V2に関しては、拡張モジュールを利用して幅広い運用が
可能であると思える。走行充電についてもソーラー充電についても
miniよりも高速な充電が可能となるモジュールが存在する。
1000V2は拡張バッテリーも使用可能となっているので、1024Whで
足りない場合は最大11,264 Whまで増やす事も可能である。
まぁ現実的には行わないだろうけど^ω^;
一方、1000 miniは走行充電やソーラー充電について1000V2が使う
専用の拡張モジュールよりは性能が落ちるが、別途モジュールを購入
せず、専用ケーブルがあれば使用可能なのは優位性があるポイント。
個人的な見解とまとめ
携帯用は1000 mini、拠点用は1000 V2
1000 miniは(ほぼ)単体で走行充電からソーラー充電をカバーできる
ように作られている(ソーラーパネルや車内バッテリー充電ケーブルは
別途必要になるがw)
キャンプや車中泊に持ち出すという用途を考えると1000 miniの方が
向いていると思える。重さは(2kgちょっとだが)1000V2より軽いし、
荷物をできるだけ減らしたい状況にはサイズの小ささは優位だろう。
外で使用する際にはケトル+IHヒーターのように、大電力が必要な
家電を同時に使用しないようにすれば、1000wで動作すれば(ほぼ)
問題はないハズ^ω^;
ソロやデュオで日帰り・1泊といった短期なら特に、家族やグループ
でも同じくらいの期間なら大丈夫なのではないだろうか。移動が
あれば走行充電で回復も可能だしw
移動を伴う数日間のキャンプや車中泊なら1000V2の方が良いかも
しれない。まぁRVパークなどの電源が使用可能なキャンプ場などを
使って、ポータブル電源を充電すればどうとでもなるし、それを
言い始めたら極論、ポータブル電源なんて必要ないし^ω^;
1000V2を使うメリットは複数の電化製品を同時使用できる点に
あると考えられるのでそのような使い方が想定される場合はmini
よりもV2が向いていると思える。
ソーラー充電を考えると、発電量の多いパネルを使える1000V2が
優位なので防災観点から考えると1000V2の方が向いていると考え
られる。

まとめ
1000V2で走行充電やソーラー充電を行うには別売の拡張モジュールが
必要になるが、その性能は1000 mini内蔵のモジュールよりも高性能な
仕様となっているし、容量も拡張が可能となっている。
アウトドア趣味の装備として考えた場合は、サイズや重量を重視するか
出力の大きさを重視するかで判断すると良いかもしれない。
まぁ一般的な使用では1000 miniで十分だと思うがw
自宅避難時のバックアップシステムとして考える場合は、容量を増設
したり、より強いソーラー充電や走行充電を実現可能な1000V2が
向いているのではないだろうか。
