宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 視聴感想 #08

TV視聴録
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宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち、第八話の視聴感想記。始めます。
追いついて安心している間にちゃっかりもう一度ぬかれてしまった-ω-;

ネットには映画館やBD・DVDで視聴した方の感想やネタバレがすでに溢れているが、
TV放送は全国では無いようなので、一応ネタバレを気にする方は要注意ですm(_ _)m

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』(以下2202とする)は、1974年に放送された1作目の
リメイク作品である『宇宙戦艦ヤマト2199』 (2012年劇場で順次公開、その後TV放映された)の続編で、
劇場作品『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』およびTV作品『宇宙戦艦ヤマト2』
リメイク作品でもある。

【第八話:惑星シュトラバーゼの罠!】 2018.11.24放送

テレザートも救いを求めている。ヤマトは先に進むべきだ。

偵察を行う加藤のコスモタイガーⅡ。
周りには、骸のように漂う凄まじい数のカラクルム級戦闘艦。
熱源もレーター波もなく、修理している様子もない。
『奴ら死んだまま漂っているだけだ・・・』
そう加藤は呟いた。

ブリーフィングルームで話す士官たち。
ガトランティスは〝壊すことはできても直すこと、生み出すことは・・・〟
そういう連中なのかもしれないと真田副長。
救援艦隊をこの場で待つのは危険、避難民をヤマトで地球へ運ぶことがそれが本来ではあるが
テレザートへ向かうヤマトのスケジュールは崩れる。

ピクリとも動かない大量のカラクルム級戦艦群。
熱源反応も何もなく、修理している様子すら無い。
真田さんの言うように、壊すことは出来るが生み出すことや直すことはできないようだ。
確か、新兵器なども捕虜にした科学奴隷と呼ばれる技術者達に開発させているはずだった。
超兵器を使用後に戦闘艦が使用不能になるのもそういう仕様なのだろう。
修理、改修等を繰り返すという行動はガトランティスには見当たらない。これで約250万隻のカラクルム級戦艦群をこのまま放置しておいても脅威になる可能性は
低いと思われるが、それに搭乗しているガトランティス兵はどうなんだろうか。
一艦あたりどれくらいの乗員がいるのかわからないのでなんとも言えないがそれぞれが
強力な人間爆弾なので、大量に搭乗してい場合は脅威だと思うのだが・・・。

加藤の偵察で熱源の反応も一切ないようであるが、ガトランティス兵は熱を帯びていないの
だろうか。通常人間も立派な熱源だと思うのだが、作られた人間であるガトランティス人が
どのような生態を持っているのかわからないのでなんとも言えんけど^ω^;

キーマン中尉は他の選択肢もあると言う。
それは現在位置からテレザート方向へ約1800光年の場所にある惑星シュトラバーぜ。地球へ向かう
ガミラス艦隊が明日、惑星の近くを通過する予定である。その艦隊は地球への定期便であり、急ぎの
用がある訳でもない。事情を話せばランデブーに応じるだろう。
その艦隊に避難民を預け、地球へ運んで貰おうと提案する。
『テレザートも救いを求めている。ヤマトへ先に進むべきだ』
最後にキーマンはそう言った。

森一尉!命令だ!!

ヤマトの後部甲板で斉藤隊長と話す古代。
200人以上の人間が救われたが、その10倍の人間が殺された。それも年寄りも子供も見境なく。
『お前が逃してやった敵はそういう連中だ』
『イスカンダルでどんな約束してきたのか知らねえが、それだけば覚えといてもらいてぇな』
そう話す斉藤に古代は一言も返さなかった。

何かを探す桂木透子。そこへ歩いてくるレドラウズ教授。何やら様子がおかしい。
桂木透子は傾いた教授の首を真っ直ぐに戻した。思い出したように瞬きする教授。そして桂木は
『おかえりなさい。教授』
といった。

古代にシュトラバーぜについて説明する島。第一艦橋で航路図を確認したいと言う古代。
そこへ医療用品を運んでくる看護師。危うくぶつかりそうになった古代は謝ろうとして息を呑む。
それは地球に残してきたはずの雪だった。
慌てて後を追いかける古代。医療室へ入る雪。古代は出てきた佐渡先生と鉢合わせる。
踵を返し医療室へ戻った佐渡先生は、自分の登録ミスだと雪をかばうが当然古代は納得せず
雪に退艦を命ずる。
『喧嘩はいかんぞ。喧嘩は』
そう言って退出する佐渡先生。古代に背を向け着替え始め、退艦しようとする雪。
あわてる古代は命令だと叫ぶ。

斉藤隊長の言う通り、ガトランティスには兵士と民間人という概念は無い。さらに言うなら
子供とか大人とかも無い。
彼らにとっては全ての「人間」とは滅ぼすべき対象なのだ。
そんな相手に情けを掛ける、古代の態度は斉藤にとっては腑抜けているとしか映ってないの
だろう。怪しげな行動を取るレドラウズ教授とその助手桂木透子。
特にレドラウズ教授はもう人ではなさそうだが・・・^ω^;

密航していた雪もついに古代の前に姿を現す。
ここは旧作通りのやり取りでなかなか懐かしい。ただ旧作では命令だ!で全て解決なのだが
今作の古代&雪は二人共かなり頑なな性格なようでw

ヤマトの病室で土方司令は、往診に来た佐渡先生に
『この艦(フネ)にはまだ沖田が乗っているようだな』
という。佐渡先生はみんなと一緒におります、と答える。そして
『しかしみんなまだ若い。支えになる大人が必要かもしれませんな』
と土方に言い、病室を出てゆく。
一人になった土方司令は「俺は負けた男だ」と呟くのだった。

土方さんに遠回しに艦長になるようにお願いする佐渡先生だったが、土方司令にも
迷いがあるようだ。だが、このまま艦長代理を任せていては古代は精神的参ってしまい
そうである。
土方さん、なんとか艦長の件よろしくお願いします^ω^;

洗面所で顔を洗う古代に「気を張り詰めすぎだ、神経が参るぞ」と話しかける島。
余計なお世話だと返す古代。
島はあの幻を見なかったらみんなヤマトに乗ったと思うか?と尋ねる。
後部甲板では山本と雪が話している。
どうして出てきたのか尋ねる山本に「もう限界だった」と話す雪。
島は古代にテレザートに呼ばれなかった雪が何故ヤマトに来たのは何故だと思うと尋ねる。
雪が乗っていることを知っていたのか尋ねる古代に、アッパーカットのように手をあて、
素直になれと諭す島。だが古代の顔は不満そうであった。

カラクルム級戦艦の大量の残骸をすり抜けシュトラバーぜへ向けてワープするヤマト。
その後姿を見送るガトランティス第八機動艦隊提督メーザーは自身を駆け巡る初めての感情に
困惑しつつ、ヤマトに憤るのだった。

シュトラバーゼに近づき、避難民の引率任務を雪に命じる古代。
その様子を見て深い溜め息をつく島。

艦長代理という重責と、イスカンダルとの約束を破って波動砲を使うということに
ストレスを溜め続けている古代。
島はなんとか雪を古代のそばに置くことで、少しでもその負担を軽減したかったのだろう。
だが二人共相当、意固地な性格のようで素直になれないでいる。
結局、島の気遣いは受け入れられること無く古代の命により、雪は避難民の引率の為に
地球へ帰還することになる。
ため息の一つも付きたくなるよな、島よ^ω^;

宙域から離脱するヤマトを憤りながら見送るしか無いメーザー。彼に生まれた感情は
これから彼にどういう運命を辿らせるのだろうか。

これは俺のかけがえのない友が命を塗り込んだ艦だ。

ガミラス艦に移されることに不安を感じる避難民達は雪や平田にクレームを入れるが、そこへ
空間騎兵隊斉藤隊長が「俺たちも一緒だ」とやってくる。空間騎兵隊が一緒ならと安堵する
避難民達。斉藤に何かを話す雪。そこへ通りかかる古代。
『健気ないい女じゃねぇか』
斉藤は古代にそう言いつつ去ってゆく。

ヤマトの中からシュトラバーゼの遺跡を見て憤るレドラウズ教授。
その教授に「チャンスは自分の手で」という桂木。

ガミラス艦隊は時間通りランデブーポイントへ到着する。
真田副長とキーマン中尉が艦隊を尋ねる。地球の民間人を送ってもらうことに礼を述べる真田。
ヤマトへ戻ろうとしたとき、艦隊指揮官がキーマン中尉に話しかけ、引き止める。
真田副長は先にヤマトへ帰艦する。
真田が退出した途端に、キーマンに跪くガミラスの面々。
キーマンの血筋を称える司令官。しかし彼に向かってキーマンはこう言う。
『関係ないよ。事が動く時はそういうものだ』
彼らがキーマンに渡したもの、厳重なケースに収められたその物体は【反波動格子】と呼ばれ、
ヤマトの波動エンジンを制御下に置くためのパーツであった。

キーマン中尉の正体の一端が明らかになる。
どういう出自かは定かでは無いが、ガミラスの高貴なる流れをくむ血筋であるようだ。
このランデブーは仕組まれたものであった様だが、それを成し遂げたのはキーマンが
持っている強運に他ならないと乗員たちは信じている。
ただ、キーマン自身はそうは思っていない(そう思いたく無い)ようだが。
彼らがキーマンに渡したものは『反波動格子』と呼ばれる小さな物体。
それは波動エンジンの制御を乗っ取ることが可能な物体のようである。
果たしてキーマンの真の目的は何なのか。
ヤマトをテレザートへ導きつつも破壊しようとしているのだろうか。
今の所その真意は定かではない。

避難民の中に桂木を見つけたガミラスの少女。桂木と地球での再会を約束し、抱きしめて
欲しそうに両手を広げる。戸惑いながら彼女を受け入れた桂木の脳裏に何かが去来する。
その光景に動揺する桂木。

その頃雪は空間騎兵隊から通信装備を借りていた。それがあれば、ガミラスを通さずとも
通信が可能だという。

どうやらこの桂木という女性もガトランティス絡みの人間(?)のようだ。
確かに十一番惑星でまるでUFOを呼ぶ人間のように空に向かって手を挙げるシーンが
あった。あれは艦隊への合図だったのか。ガミラスの少女の純粋な思いに戸惑いを見せる桂木。彼女の中に浮かび上がった
ビジョンは何なのか。かなり動揺しているようだったが、今の所はっきりとは
描かれていないのでわからない。それにしてもいくら軍規に縛られない風潮が強いヤマトでも永倉や斉藤と雪の
やり取りはいかがなものか。確かに年齢は雪の方が若いので仕方ないかもしれないが
森一尉に対して一曹や曹長である永倉、斉藤の態度はもう少し丁寧であって然るべき
ではないかと思うのだが・・・^ω^; 一応上官になるわけだし。因みに永倉志織は一等宙曹という階級であるらしいが、第六話での島の発言では
「永倉曹長」という発言があり、設定と矛盾が生じている。
こういった細かいところへの配慮がドラマのリアリティを上昇させるものなので、
注意して欲しかったと思わざるを得ない^ω^;

まぁ、永倉志織は昇進して、曹長になっていたのかもしれないがw

土方司令との別れを惜しむ斉藤。
『今のヤマトは腑抜けだ』
といい、地球に帰って戦える艦に乗るという斉藤。土方にも同じ気持ちじゃないのかと尋ねる。
それに対し土方は
『これは俺のかけがえのない友が命を塗り込んだ艦(フネ)だ。見届けさせてくれ』
と返答する。

やはり艦長には経験豊富で冷静な判断を下せる土方さんのような男が相応しい。
そして古代を導く立場としても相応しい人である。古代にはまだ決定的に経験が
足りていないのだ。
沖田艦長の意志を継ぐ人間としても、土方さんはヤマト艦長に相応しい人だと思う。
土方さんは沖田艦長のことをヤマトのクルーよりもよく知っているに違いない。
イスカンダルへの旅にも参加していないことからその柵にも影響されない。
もし沖田艦長ならどうするか?と考えた時、最も近い行動が取れるのは土方さん以外に
いないと思うのだ。

必要でしょうねぇ・・・艦長代理とか。

第一艦橋で、雪に返された指輪を見つめる古代。それに気付いた真田・徳川・島は古代を促し、
帰艦する避難民達に声を掛けに第三艦橋へ走る。やっとたどり着き、雪に話しかけようとした
その時、レドラウズ教授が100式空間偵察機を奪い、アケーリアス文明の遺跡へと発進する。
桂木と共にレドラウズ教授を追いかける事になった古代。
『こんな時になんてトラブルだ』
真田副長はそう呟いた。

古代と桂木は遺跡にたどり着く。
その頃シュトラバーぜ上空にはガミラスの艦艇が接近していた。
いきなりミサイルを発射する艦隊。迎撃ミサイルを発射るするヤマト。その下では未だ
避難民がガミラス艦への移乗を続けている。

遺跡内の古代は行き止まりにたどり着く。だがそこにもレドラウズ教授の姿は無い。
そこで古代が見たものは・・・。
突然殴られ気を失う古代。そばでは通信機が古代を呼び出し続けていた。

ガミラス艦艇からの攻撃にさらされる避難民達。
指揮官から知らされた情報は、現れた艦隊が『破壊解放軍』と呼ばれるガミラスの反乱軍で
あるということ。ガミラスの内紛に関わることを躊躇する真田。
しかしその反乱軍は、キーマンがヤマトの波動エンジンに反波動格子を仕掛けるチャンスを
生み出すために彼らが呼び込んだものであった。

古代との連絡が取れず焦る真田。そこへ帰還してくる探索艇。
古代が戻ったと思った真田はヤマトを発信させる。波動エンジンの始動に合わせて反波動
格子を仕掛けるキーマン。
戻った探索艇に古代の姿は無かった。探索艇で帰還したのは桂木透子一人だった。

おいおいおい。いくらなんでもエンジンルームに人っ子一人いないのはどうよ^ω^;
アンドロメダ並の自動化が進んでいるのか?ヤマトも。機関部員は徳川機関長しか
いないのかい?このためにヤマト発進時に山崎さんを置いてきたのだろうか?
もし本当に、自動化が進んで機関員が全く常駐していないとしたら、キーマンが
反波動格子を仕掛けるのはもっと容易であろうし、わざわざ本物の反乱軍など
呼び寄せなくても良かったんじゃないか?

奪い、憎み、殺し合う。この宇宙の調和を乱す人という混沌。

遺跡の壁画の前ではレドラウズ教授が、まるで呪文のように自問自答していた。
『アケーリアス。人間たる全ての源、古代アケーリアス人』
『彼らは何故己の似姿を星々に広めた。滅びに瀕した自らの後継者を育てるためか?』
『もしそうなら何故人の形に拘ったのだ』
教授の眼前には祈りを捧げるテレサらしき姿を描いた壁画があった。
意識を取り戻す古代。
『それは滅びに至った自らと同じ形だと言うのに』
振り返った教授は古代に話しかける。

人間というものを
「雄と雌が愛を育まねば繁殖も出来ない不合理な生き物」
「奪い、憎み、殺し合う。この宇宙の調和を乱す混沌」
と断じ、
『待っていたぞ』
と古代に話しかける。

『お前は誰だ!』
そう問う古代に、教授の姿を借りたそれは答える。
『我が名はズォーダー。愛を知るものだ』
『この宇宙の誰よりも深く愛を』

教授の姿は大帝の姿に変わっていく。

古代アケーリアス人が『人間』という存在の根源である事が確定した瞬間である。
レドラウズ教授が人間だった頃知りたかった事が、大帝閣下によって簡単に判明したwズォーダー大帝による『人間』という存在の評価を違っていると指摘するのは難しい。
確かに地球という同じ星に住んでいてさえ「奪い、憎み、殺し合う」のだ。
古代アケーリアス人も同じだったのだろうか。だからこそ滅んでしまったのだろうか。
だとしたらズォーダー大帝の言うように後継者として宇宙に蒔かれた人間たちが
(地球人やガミラス人・イスカンダル人、ザルツ人やガミラスに支配されていた人間たち)
お互いに争っている現実を見て古代アケーリアス人もさぞがっかりしていることだろう。古代アケーリアス人の遺跡に壁画として記されているテレサらしき壁画からすると
テレサという存在はアケーリアスの人々が滅びる以前から存在していることになる。
テレザートの人間たちはお互いを理解し、争いを辞め、肉体を捨てて高次元で一つに
結晶することに成功した人たちである。人間という存在の数少ない成功例なのだろうか。

今の所、地球人もガミラス人もイスカンダル人もその他の人の形を持つ種族はみんな
争いを辞められず古代アケーリアス人と同じ様にほろびてしまいそうであるが^ω^;

第九話感想へ続く・・・。

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